暮らしの味わい方は十人十色。弊社を選んでいただき「家づくり」をされた施主さまが、この家でどんな暮らしを夢見て、どんな毎日を楽しみにされていくのでしょうか。前回(vol.1この家を選ぶまで「自然素材の家」のワードから始まった!)でご紹介した施主さまのお話のつづきです。
施主さまは30歳代のご夫妻。お二人とも会社員で、初めてのお子さまがまもなく誕生します。
お宅訪問のようにご紹介したいと思います。引き戸の玄関を入ると待っているのは洗い出し、土間のスペースです。日本の家の落ち着きを感じる大切な場所になっていて日本旅館のようなたたずまい。
室内へと入っていくと、床と柱はヒノキ材。とくに一階は無節の材料を使い、さりげなく上質感が漂います。
天井はスギ材(和室の天井は和紙を使用)。
漆喰壁は天然の調湿効果がありますから、夏の涼しさを実感できるのが楽しみです。スギやヒノキ、漆喰、和紙といったいくつもの自然素材の組み合わせが、端正でありながら温かみのある空間をつくっています。
もちろん家事動線にも配慮して、洗面、洗濯室、バスを配置。キッチンは耐久性に優れた美しいホーロー製で、施主さまの親御さんからのアドバイスがあり実現しました。親御さんの新居へご配慮、私たちも深く感じ入りました。
さて、足元のヒノキ材の心地よさを感じながら階段を上がると、ご夫婦の寝室にはウォークインクローゼット。
お子さまの部屋と同様にロフトもあり、楽しい使い方ができそう。厚みのある断熱材により屋根裏の空間を利用した小さな快適空間ができました。
二階窓には晴天の日にはパッと布団をかけたくなる仕掛けも。
ご主人のお気に入りは四畳半の書斎。仕事や趣味をする部屋として楽しみにされています。
一階に戻り、和室では障子越しのやさしい光を感じながらごろ寝をしたり、家の前の庭で畑をつくったり。家と庭を結ぶ縁側のスペースは深い庇とあいまって、ちょっとした作業も心地よくできるはず。暑い時も小雨の時も、自然の恵みを感じながらの楽しみが、家の中、家の外で存分に味わえそうです。
外観は深い藍色のガルバリウム鋼板。瓦屋根との相性も良く、モダンな雰囲気を作り出しています。ちなみに瓦は一つひとつステンレス製のビスでとめてあり、風が強い時も吹き飛ばされる心配がありません。
自然素材、日本の昔からの良いものをふんだんに使ったこの家で、四季折々、家族が成長していく年月を積み重ねていかれるのが楽しみです。